このターコイズもとっても魅力的でした!!!!!

腕につけたら更に魅力的で、いつも嫁入りが寂しいです。。(真剣に売らなければよかったなんて後悔するものも結構あります。)

無数とあるターコイズの中からこのターコイズを選び、(選びとは言え数千円で仕入れるようなターコイズではありませんので、とても真剣で非常にエネルギーを使います。デザイナーがですが。普段炭酸飲料や、甘い飲み物はほとんど飲みませんが、この時だけジンジャエールを飲みます。脳が糖分を欲するなんて嘘だと言いますが、あながち否定できないと思う瞬間です。)そしてデザイナーとTETORIさんとで、1つ1つにつきみっちりと打ち合わせをして、そこからバングルになり、バングルになった状態でまた打ち合わせをして、そこからTETORIさんにより1つ1つターコイズも異なりますので、彫りも1つ1つ時間をかけて彫り込んでもらいます。

7SENSE の世界観とビジョンがありますので、「はい、任せます。」という言うわけにいかない訳で、TETORIさんにはいつも付き合ってもらって申し訳ありませんが、デザイナーのイメージ、ストーリー、感覚を受け止めてもらい、彫っていきます。それを受け入れて実体化できるTETORIさんはやはり凄いですね。

竹内さんもそうですが、一流のエングレーバーは、自分に厳しくストイックで、デザイナーが出す無理難題をこなしていきます。(どうすればこうなるが解っているので、実質無理な事は言いませんが、その段階では努力しないとたどり着かない様な事と言います。)

ジッポ、バングルなどでもそうですが、最後の仕事をするのはエングレーバーなのですが、例えばジッポの場合、ラフレシアのジッポを以前にトータル半年ほどかけて制作しました。TETORIさんがジッポ制作の為、デザイナーのイメージをくみ取り、制作している段階では、竹内さんはまだどんな物に彫るかは、全く知りません。

ちなみに、ラフレシアの花びらに使われている素材は赤銅なのですが、最初はシルバーで制作しました。そこからジッポにセットしていく直前に、デザイナーの中で赤銅のイメージがひらめき、赤銅にもう1度わざわざ作り変えました。これだけで数万円の費用がかかります。結果、赤銅で大正解でした。

そして、真ん中の彫る部分だけ、何もない状態で竹内さんは受け取るわけです。

それから、こうこうこうとイメージを聞かされ、説明されるわけです。

かなり難しいはずです。TETORIさんが作ったジッポを超えるように作ればいいわけではありません。1つの作品として最高の調和を見出さないといけないわけです。

そこは竹内さん、かなり考え悩み、他の彫金をしていても、ジッポを見て最善になるだろうという状態で最高のエングレービングをしてくれます。一度彫ってからああしておけばというわけにはいきません。

そしてTETORIさんは、竹内さんが彫ることを考えて作らないといけません。これもまたかなり頭を使います。

しかし2人共こういった作品を作っている時が生き生きしていて楽しそうです。

自分の中で自分のできる物に留めて制作をしていたら、その時点で成長は止まっていくでしょう。

竹内さんも超のつく大ベテランであり大御所ですが、少年のような心を持ち、まだまだより良い作品を作ってくれると思います。

そしてTETORIさんはイメージが共有されれば、物理的なこと以外では決して無理とは言いません。しっかりと作り上げてきます。

ここ数年でのTETORIさんの進化は、もの凄いものがありますね。

文章が長くなりこのままですと収拾がつかない為、本題に戻しますと、このバングルをご購入いただき嬉しくもあり、寂しくもあるということです。(最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。)