※※※最初に使う時、もしくはしばらくはこの財布の本来の使い勝手を1割も体感出来ないと思いますが、じっくり使っていった先には何倍程度では効かない使い心地とシルエット美が産み出されます。これは最初には予想出来ないぐらいの違いとなります。

コンパクト二折財布の使い方ですが、初めての方もいると思います、簡単に説明しますが、

下部のトレイの奥にコインを入れる部屋があります。

この財布は新品の状態ではあまりコインの数が入りません。使っていきますと立体的になってきて入るコインの数が大幅に増えます。最初からは考えられないぐらいです。コインのサイズはこのサイズで、1円〜500円玉までランダムで50枚ほど入りました。(無理矢理ではない量です。)

ただ最初は20枚ほどしか入らないかも知れません。もしかしたらもう少し少ないかも。

使っていくと内側の部屋のスペースは上部に膨らむのですが、その膨らみ方の美しさは数あるコンパクトな財布の中でも別格的な美しさで、いくつかローテーションで使ってますと、新品の下ろし立ての時の最初の状態のシルエットから早く美しいシルエットに変えたくて思わず沢山触ったり、撫でたりしてしまいす。それがまた心地よい財布です。

ちょっと話がそれましたので戻しますと、その部屋の部分にコインを入れるのですが、真ん中の折れる部分より奥にコインが入りますと、まずコインが落ちる事はございません。

使う時にトレイに部屋を上にして流れ落としてくるのですが、初めての場合、１週間ほど慣れが必要かも知れませんが、慣れはましたらそれが普通になります。

数あるコンパクト二折の財布の中でも、最強の耐久性を誇ると思いますので、ガンガン使って革を馴染ませて頂ければと思います。(最強の耐久性を誇りながら新品時には考えられないような柔軟性が備わってきます。これは非常に珍しいかと思います。)

使い方によって馴染むまでのスピードが大きく変わると思いますが、最初は硬めに思うかも知れないのと、見えない部屋の中の部分までも全てにおいて特注栃木ヌメを表革に使い、この特注栃木ヌメの屈強な耐久性と、通常の栃木ヌメにはない粘り気と、職人の1つ1つの表の革の素材や厚さに合わせた作り込みがこの財布を実現しております。

同じ構造で内側に他の革を裏も表にしないで作りますと、最初はコインが入れづらいでしょうが、1年は使えるかも知れませんが、カパカパになってくるでしょう。なのでその分、大幅にコストと、手間と技術力が必要ですが、気に入ったからには一生使いたいと思う気持ちで使い始めたいというデザイナーと職人の気持ちが強く表れた作品です。6年以上経って、毎日使う訳ではないですが、何1つくたりが見えておりません。とても稀なお財布だと思います。10年選手を狙えると発売当初思っておりましたが、10年では折り返し地点にも来ていないかも知れません。そのシルエットの変わらなさにはいつも驚かされます。(ラウンドジップ長財布も、ラウンドジップ二折財布もそうなのですが。)

お財布は生活の中の必需品かも知れませんが、ただ使えればいいと言うのではなく、使うのが楽しくなる、育てるのが楽しくなる、持っているのが楽しくなるお財布だと思います。

その製品から醸し出される温かみといいますか、雰囲気といいますか、それは7SENSEにしか出せない唯一無二の物だと思います。